素直に楽しいイ!
今まで旅行記の類はたくさん読んできたがその中でも印象度が高い一冊である。買ってかれこれ6年ほどたつが、一年に2回ほど無性にまたこれを読みたくなる時期がやってくる。まーそれは往々にして無性に旅に行きたくなる時期とも重なっているのだが。 当初中国からカラコラムハイウェイを抜ける旅を計画していたため購入したのだが(未だにいけず)この著者の本を読み、いけるんじゃん!と勇気づけられた。 この著者の飾りの無い文章、ともすれば、ネットに多々ある旅のエッセイの二の舞になりがちな程、肩の力がぬけている文章なのだが、変に気取ってるところや、押し付けがましい個人的な価値観などが感じられないため、読んでいて素直になんだか楽しい気分にさせてくれる。まるで一緒に旅をしているように。行く先々で様々な人々に出会い、そして助けられるエピソードなどからも、それを喜ぶ彼女の素直な人柄が分かり何故か暖かな気分になる。 個人的には ポーランド到着後のその後編、が一番興味深かった。 飛行機を使わずに、しかもシベリア鉄道もつかわずに、日本からヨーロッパへの旅行を計画している人には参考になるでしょう。 また、基本的に旅の便利情報が詰まっている本ではないので、もし旅の計画をしていない人でも、十分にその異国情緒の雰囲気を味わえます! おすすめです。
うらやましい旅行記
イラン・パキスタンの旅行記はなかなか読むことができない。 この本を読んでいると行く先々で日本人旅行者と知り合いになっていて、実に多くの日本人が汽車やバスを乗り継いで旅をしているはずなのだが、その旅行記が目に入らない。 この本はちょっとしたきっかけでできたらしいのだが、この方面の事情に疎い日本国民にはちょっとした財産ができたようなものだと思う。 女の一人旅ということで、セクハラやトイレ事情の話題が多く、また著者が歴史に興味がないというだけあって、内容のあまりない、絵日記的な旅行記ではある。 反面、旅で出会った人々との触れ合いを通して、旅の面白さというものが伝わってきて、是非自分もこんな旅がしたいと思わせる要素を十分持っている。 世界をこの目で見てみたいと思う多くの若い人たちに読んでもらいたい本である。 コース的にも興味のある地域を通っており、実に貴重な体験をした著者がうらやましい限りである。
BOC出版部
とるこ日記―“ダメ人間”作家トリオの脱力旅行記
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